今回から始まる新企画「横山馬喰の『め』」。
問屋さんや知る人ぞ知る新しい店や会社が集まる横山町・馬喰町の日本橋問屋街。
その“目利き力”を“目”を持つ「みせ」や、“目”で選んだ「もの」を通じてご紹介していきます。
このまちに関わるきっかけとなるあなたの “芽”を探してみては?
第1回は、日本橋横山町で帽子問屋を営む「マンウ」さん。
お話を伺ったのは、会長の永野浩さんと代表取締役の永野克子さんです。
大正時代から続く帽子問屋「マンウ」
マンウは大正7年、初代・永野卯八さんが蔵前で「万卯商店」を創業したのが始まり。現在の横山町の店舗は、かの有名な花火「鍵屋」さんの跡地にあります。

創業時は自社工場で製造したメリケン帽に加え、仕入れた帽子等を含めて幅広く取り扱っていたそう。
「お客様の店に合う商品を目利きして揃える問屋は、セレクトショップの先駆けとも言えるのではないか」と4代目・克子さん。
昭和後期には、3代目・浩さんがヨーロッパ製帽子の輸入を開始し、英国ブランド「KANGOL」のハンチングなどを広めるといった、時代の先を読む“目利き”によって新たな流行を生み出してきました。
マンウの証「EDHAT」

中折れ帽など、長く看板商品として扱ってきた帽子でも、当時は店名タグの有無もバラバラでした。「自信を持って取り扱ってきた商品。名前が広まらないのは非常にもったいない。」という克子さんの想いから、2000年に“店の証”としてブランド「EDHAT」が誕生しました。

↑EDHATのタグ/創業当時のトレードマークであった「日之出向蜂」をあしらったエンブレム
EDHATのコンセプトは「スタンダード・シンプル・ベーシック」。
長年培った帽子づくりの基本を大切にし、流行に左右されない“長く愛用できる一品”として仕上げられています。特に「日本人の頭の形に合った被り心地の良さ」を重視しています。
これまで宣伝せず卸売中心で展開してきたため、“知る人ぞ知るブランド”として愛用者も多数。現在はオンラインショップでの小売りも始まり、ブランドに直接触れられる機会が広がっています。
基本を大切に、これからも帽子を届ける

ひとことで帽子問屋といっても、製造から現金問屋への移り変わり、インポート事業等、時代に合わせて柔軟にスタイルを変えてきたマンウさん。
「多様化するニーズの中でも、スタンダードな商品は絶やさずここならあるという場所でありたいんです。」と先代たちからのバトンをつないだ克子さんはそう語ります。
目まぐるしく変わる今の時代だからこそ、世代を超えて磨かれてきた「基本」と「目利き力」がかけがえのない価値なのかもしれません。
気になった方は、ぜひ一度EDHATの帽子を手に取ってみてください。
〈お店の詳細〉
「マンウ」
大正7年創業の帽子問屋。数多くの種類を取り揃え、オリジナルブランド「EDHAT」など、スタンダードで長く使える帽子を提案しています。
※店頭での小売りは行っておりません。一般の方は、以下リンクのオンラインストアにてご購入いただけます。
住所:東京都中央区日本橋横山町5番7号
URL:(公式サイト)帽子屋マンウ 公式サイト | Best quality of Japan since 1918
(オンラインストア)online store | EDHAT OFFICIAL ONLINE SITE
